2025/07/09
まちなかぶらり散歩予告編 秋の修善寺ぶらり(前編)
令和7年10月30日(木曜日) 集合は修善寺総合会館 ジオリアで伊豆半島の誕生物語をご視聴ください
しずおか健康長寿財団では「まちなぶらり散歩」として、"身近な見どころ再発見"の歩いて楽しむまちなか巡りを実施しています。昨年度は三島市(溶岩と湧水の街)、島田市(大井川の川越史跡)、湖西市(新居関所と手筒花火の新居宿)の三か所で開催し県内各地の皆様のご参加をいただきました。今年度は好評につき5か所で開催予定で、すでに5月下旬に「若葉のエコパ散歩」を行いました。
暑い夏が終わったら秋から初春のぶらり散歩、あなたも誰かとふらりとお出かけしてみませんか?
という訳で、6月下旬に修善寺コースの下見をしました「大地の恵み、伊豆ジオパークと修善寺温泉街散歩~時空を超えて~」のご案内です。
修善寺ハリストス正教会 顕栄聖堂 昭和60年11月29日静岡県文化財指定
明治45年6月2日成聖(落成)式。聖堂の建坪は37坪の木造しっくい塗りで、棟の西端は高さ18メートルの鐘塔と尖塔がつく外形の美しい建造物です。軒下の葡萄飾りは大変貴重なものとされています。あなたは、この葡萄が見つけられるかな?
日枝(ひえ)神社
日枝神社は修禅寺の鬼門に当たり、弘法大師の建立と言われています。明治元年(1868年)の神仏分離令により分離されたもので、もとは修禅寺の山王社(鎮守)でした。また、源範頼が幽閉され住んでいたという信功院跡(庚申塔のみ現存)があります。
日枝神社境内にある夫婦杉
一本の杉の根本が二股に分かれていることから、別名子宝杉とも呼ばれます。夫婦円満や子宝成就のご利益があると知られています。
修禅寺 曹洞宗の寺院 正式名称は福地山修禅寺萬安禅寺
弘法大師空海が大同2年(807年)に開基したと伝わる古刹、修禅寺。鎌倉時代には源氏一族興亡の舞台になりました。境内にある手水舎は桂谷霊泉「大師の湯」の源泉かけ流し、全国でも珍しい手取り温泉で竜の口から流れ出ており、飲水もできます。また、宝物館には岡本綺堂の名作「修禅寺物語」ゆかりの寺宝の面などがあります。本堂裏には大正天皇が「東海随一の庭園である」と仰せられられた回遊式庭園があり、毎年秋に期間を区切って公開(2009年までは非公開)しています。
独鈷の湯(修善寺温泉発祥の温泉) 修善寺温泉は2007年で開湯1200年の歴史があります
大同2年(807年)に弘法大師がこの地を訪れた時、桂川で病み疲れた父の体を洗う少年を見つけ、その孝心に心を打たれ「川の水では冷たかろう」と手にしていた独鈷杵(とっこしょ=仏具)で川中の岩を打ち、霊泉を湧出させたのが「独鈷の湯」です。そして、大師が父子に温泉療法を教えた所ところ不思議なことに父の永年の固疾はたちまちに平癒したと伝えられ、この後この地に温泉療法が広まったとされています。
現在は観光施設として管理されているため入浴はできませんが、独鈷の湯を眺めながら温泉気分になれる足湯が、桂川の両脇に備えられています。
取 材:健康・生きがいづくり推進員 浅賀勢津子(東部地域担当)