2025/12/03
すこやか長寿祭美術展表彰式 11月27日(木)

第29回すこやか長寿祭美術展受賞者の皆さん
今回、203点の出品作の中から入賞した作品が、11月20日より県立美術館の県民ギャラリーで展示されていました。その中で各賞に輝いた作品、作者の表彰式が11月27日(木)に行われました。当日は、小雨の降るあいにくの天気でしたが、会場には御家族の他にも多くの来場者があり感嘆の拍手を送っていました。

最高齢者賞(女性) 洋画「用宗フィッシャリーナ」 増井鈴江さん(93歳)
作者の方のお話では、長い間、水墨画を描いていたそうで、出品作の洋画を始めたのは10年ほど前からとのこと。絵は月3回、12人ほどのグループ活動の中で制作する他に、自宅でも毎日1~2時間は向き合うそうです。作品の制作過程の話をするときは「大変でした」と言っていましたが、グループの皆さんや御家族からの感想や励ましが何よりうれしく、また次の作品への意欲が湧くと実に楽しそうに話してくださいました。

洋画「踊る人」丸山敏朗さん(74歳)
会場で偶然お会いした作者の方に伺ったところ、長年美術に取り組んでいる方も多い中で、絵画に挑戦して1年2作目の出品とのこと。以前は、仕事や日常生活の中でも絵には無縁だったそうですが、ある日展示会に行く機会があり、そこで見た作品に「自分もやってみたい」と思ったそうです。絵画教室の先生からアドバイスも受けているそうですが、型にはまらず自分なりの手法で取り組んでいるとのこと。出展することに張り合いを感じ、今後も色々な画風に挑戦していきたいと好奇心旺盛でした。
展示作品には、家族をテーマにしたものや、慣れ親しんだ身近な風景、外国の建造物など、優しいタッチの作品もあれば、独創的な構図まで実に多彩でした。来場者の方も食い入るように見つめ、同伴者とにこやかに感想を話している姿がありました。色づいた木々の中での開催、芸術の秋をたっぷり味わうことができました。また、次の美術展が楽しみです。
取 材:健康・生きがいづくり推進員 池田 佳子(東部地域担当)







