2021/04/22

「駿府の 町めぐり」健康ウォーキング

静岡市観光ボランティアガイド「NPO駿府ウエイブ」の早川和男さん

 コロナ禍の中で高齢者の健康増進や生きがいづくり・仲間づくりを目的とした「健康ウォーキング」のコースづくりを、しずおか健康長寿財団 生きがい特派員の早川和男さんの案内で、装い新たな駿府城公園周辺「徳川三百年の歴史を辿りながら駿府の街を歩く」をテーマに、しずおか健康長寿財団の職員のみなさんと共に2時間 約4㎞の距離を歩きました。
案内していただいた早川和男さんは、静岡市観光ボランティアガイド「NPO法人駿府ウエイブ」で仲間89人と静岡の魅力を発信しています。

東御門で説明を受ける一行

 駿府城南東に位置するリニューアルした二ノ丸堀(中堀)に架かる東御門橋を渡ると、歴史の中へ迷い込みそうな東御門に導かれます。この東御門は敵の侵入を防ぐため桝形門となっており要所には石落としや鉄砲狭間、矢狭間などを配し堅固な守りで戦い時 重要な役割を果たしていましたが、説明では駿府城は攻めの城で一度も敵が足を踏み入れたことのない城だったそうです。

駿府城下町 説明絵図石碑

 東御門から本丸堀に向かって進むと、当時を偲ばせる駿府城下の町並みの説明絵図に出会いました。城下町は大手門を起点に南の方角に配置され町割りは碁盤上に区分けされ武家屋敷、商工業者の居住区、外郭には安倍川を超えて侵入する敵を食い止めるための寺町が配置されるなど、駿府城下町の完成は、慶長19年(1614)ごろとされています。
 早川和男さんの説明の中に吸い込まれ、駿府城下の町並みを散策している自分を重ねて観ているような錯覚に陥りました。

駿府城天守台発掘現場を右手に!

 徳川家康が将軍職を秀忠に譲り、慶長12年(1607)輪郭式で石垣を廻らせた三重の堀を持ち、本丸の北西に天守を配した城を築城しましたが、明治時代に陸軍歩兵第34連隊の誘致に伴い本丸堀は埋め立てられましたが、戦後 本丸、二ノ丸部分は公園に整備され 、巽櫓、東御門、坤櫓は復元されて一般に公開されています。
 一行は、昔の姿で土中に埋もれていた石垣と広大な天守天守台発掘現場を後にして、昔 掛けられていた二ノ丸御門橋跡を見学し、中堀を左手に眺めながら巽櫓方面に進みました。弥次さん・喜多さんの像、歴史文化施設建設現場の横を通り東海道五十三次19番目の宿場 伝馬町、山岡鉄舟と西郷隆盛対談場所へと向かいます。

山岡鉄舟・西郷隆盛対談の場所

 「西郷隆盛・山岡鉄舟会見の地」石碑が、静岡市葵区伝馬町にあります。設置場所はJR静岡駅から徒歩で5分、旧東海道沿いぺガサートビル横に設置されています。慶応4年(1868 年)山岡鉄舟は、勝海舟の手紙を携えて江戸から駿府伝馬町に居る西郷隆盛の元に参じ、徳川慶喜の助命・江戸城無血開城を嘆願したとされています。この西郷・山岡の会談こそが明治の行方に大きな影響を及ぼしたことは言うまでもありません。この様な歴史が動いた重要な地を、私たちは普段何気なく通り過ごしていましたが、新しい日本を築くため自分の命を懸けて奔走した偉人たちが、この駿府の街の歴史にどのように係わってきたかを学ぶ良い機会でした。

徳川慶喜公が居住した浮月楼

 最後の将軍 徳川慶喜公が大政奉還後、明治2年に元代官屋敷に手を入れて20年余を過ごした屋敷「浮月楼」(現在 「割烹料亭 浮月楼」)を最終見学地点とした、健康ウォーキング行程 約4㎞、歩行2.5時間の駿府史跡探訪 健康ウォーキングコースを歩きましたが、平たん路のため無理もなく心身とも爽快に楽しく歩くことが出来ました。

 ここ当分は、コロナ禍で家に閉じこもる日々が多くなると思いますが、今年10月に開催が予定されている、しずおか健康長寿財団企画の健康ウォーキング イベント「駿府町めぐり健康づくりウォーキング」は、密を避ける屋外での開催で感染防止対策を徹底し安全・安心の企画が検討されております。みなさんには、仲間と一緒に元気に歩いてもらい心身ともに健康になっていただく場づくりとして頂けたら幸いです。
                         

取  材:生きがい特派員  渡邊 英機(東部地域担当)

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