2022/11/09

笑いだけでなく、癒されるような舞台を目指す ボケない劇団(駿東郡清水町)

練習に取り組んでいます

清水町で活動をされている「ボケない劇団」をご紹介させていただこうと思いきます。

お年寄りあるあるで親近感もわき、身近な題材で笑って泣けて、みんなが元気になる演劇をしたいと思った仲間が集まっているのが「ボケない劇団」です。
今回は、11月13日(日曜日)に開催される「清水町 芸術祭」発表の部で披露する演劇「デジタルばあさん」の練習にお邪魔しました。

小道具のごみ箱と電話 データをごみ箱に捨てた?

活動を始めて8年、普段は清水町のシニアセンターかわせみに集まって、第2、第4の土曜日を定例会として練習をしています。劇団のみなさんは、お互いにこれまで培ってきた演技やノウハウを共有しながら学びあっています。

団員は現在10名ほど。活動を始めてからずっと続けて来られています。団員のみなさんに「(78歳から90歳の団員のみなさんの)平均年齢は?」と尋ねたところ、帰ってきた答えが声をそろえて「平均年齢30歳!」大爆笑でした。台本、衣装、小道具、すべて手作り。台本は、落語からヒントを頂いたりし、身近な題材を高齢者ならではの目線からユーモアたっぷりに、しかも役立つ事(ネタ)が扱われ書き下ろされています。ボケない劇団(爺ちゃん婆ちゃんコント)は、見る方笑いのツボを押さえていて、地元の言葉に乗せて語り、笑いだけでなく一緒に考えたり悩んだりする舞台を目指し、練習に取り組んでいます。
取材をさせていただいた当日も、とても和やかな雰囲気で皆さんが生き生きと演技されていました。

後列は順番待ちの演技 どう この演技力

タブレットを立ち上げる それって何? 演技の練習風景

新型コロナの影響で練習を自粛。そんな中、みんなで考えて紙芝居を作り、保育所へ配布しました。声を出して読む事もできない為、テープに吹きこみ紙芝居と一緒に届けました。子どもたちが喜ぶ動物のお話や、身近に起こりうる出来事として、防災のお話を紙芝居にしました。次は、大人用の紙芝居を作る予定です。同じ空間でみんなと一緒に笑いあい、コミュニケーションを大切にしてきたと責任者の袴田ひさ子さんが笑顔で話してくれました。

団員の方にお話を伺ってみました。
「最初は、人前でできるかなと思ったけど実際やってみると大違い。とっても楽しい。やりがいがあるし、みんなが楽しんでくれるのが嬉しい」
「笑いが一番。みんなお芝居が上手。最初から楽しかった」
「演劇するのも楽しいし、毎回の練習も楽しい。身近なことが題材なので『そうそう、あるある』と言いながらみんなが一緒に笑えるよう練習しています」
団員一人ひとりの個性を生かし役割分担をして、みんなが一緒に笑える「おもしろかったね」と言いながら帰っていく、そんな舞台を目指していました。見る人にとっては極上の癒しに違いないと感じました。

ボケない劇団のみなさん

笑いって何?年を取ってからも同じ空間で一緒に心から笑って、時には泣けて(笑い泣き?)そんな場所があるってことは幸せだなぁ、あればいいなぁと、つくづく感じました。

今回の作品は11作目、声と言葉のきれいなナレーションにも注目です。ボケない劇団のみなさんの演劇は、 11月13日(日)、清水町地域交流センター 多目的ホールで開催される「清水町 芸術祭」 発表の部で披露されます。

★清水町芸術祭 発表の部
・会 場:清水町地域交流センター 多目的ホール
・開催日:令和4年11月13日(日曜日) 午前9時45分から午後3時まで
・その他:観覧には入場整理券が必要です
・問い合わせ先:清水町社会教育課(地域交流センター内) Tel 055‐972-6678

取  材:健康・生きがいづくり推進員  佐々木成子(東部地域担当)

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