2021/05/18
清水町の美を創るひと!池谷千恵子さんを訪ねて
沼津美術協会理事を務める池谷千恵子さん(80歳)は、県内の美術展などでの受賞歴も多く、また、静岡県すこやか長寿祭美術展において県知事賞や、しずおか健康長寿財団理事長賞等を受賞されています。
令和3年1月に清水町地域交流センターで開催された「池谷千恵子日本画展」では、20年間描き続けて来た40点の作品を展示し、来館者に元気を与えてくれました。
2016年 第19回静岡県すこやか長寿祭美術展 日本画部門において、出品作品「収穫Ⅱ」は、県知事賞を受賞しました。当作品は2016年全国健康福祉祭(ねんりんピック長崎2016)で銀賞を受賞しています。
【審査員寸評】
ご自分が育てられたさつま芋でしょうか、土の匂いや、風の匂いと共に作者の温かな気持ちが伝わってきます。色彩も構成もよく考えられ、葉のうす緑と芋のうす紅が絶妙です。
2020年 第23回静岡県すこやか長寿祭美術展 日本画部門 作品「宵待」は、しずおか健康長寿財団理事長賞を受賞されました。
宵にかけ静かに咲き、種をつくり、命をつなぐ花たちに後押しされて描きあげた作品です。
【審査員寸評】
描写、色彩、構成いずれも手堅く力量を感じさせる。
声高な点は全くないが、静かに存在感を発している。素晴らしい作品だと思います。
2021年 第24回静岡県すこやか長寿祭美術展 日本画部門 作品「命をつなぐ」が、銀賞を受賞されました。
受賞されたものの、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、静岡県立美術館での「第24回静岡県すこやか長寿祭美術展覧会」は、惜しまれ中止となりました。
創作に当たって池谷千恵子さんは、芽が出て花を咲かせたブロッコリーが、芽を出す自然の力強さを描いています。
日本画創作に没頭する池谷千恵子さんを、陰で支えてきた夫の池谷壙治さんは、警察官として長年公職に携わり、1989年沼津警察署長を最後に退任され、現在は地域シニアクラブ会長を務め、地域の健康づくり、仲間づくり、生きがいづくりに力を注ぐ傍ら、趣味の菊づくり等で充実した日々を過ごされています。
取 材:生きがい特派員 渡邊 英機(東部地域担当)