2021/04/01
弥次さん・喜多さんが見た東海道 原宿寺めぐり
原宿観光マップ
原観光ガイド会議
しずおか健康長寿財団は、令和3年3月25日(木)・3月29日(月)の両日「はつらつネットふじのくに」会員事業として、沼津市原地区で「弥次さん・喜多さんが見た東海道 原宿寺めぐり」ウオーキングを実施しました。
この事業は、高齢者の健康増進や生きがいづくり・仲間づくりなどを目的に、本来ならばバス旅行や健康講座、スポーツイベント等、年間を通して実施していましたが、コロナ禍の中でバスを使っての史跡めぐり・首都圏での観劇・歌舞伎鑑賞等を当初の計画より大幅に変更・中止して、コロナ感染防止を考え参加者に一般交通機関を利用していただき現地最寄り駅に集合して、会食無し・検温・手の消毒・マスク着用で実施するウオーキングスタイルの史跡巡りを実施しました。
「弥次さん喜多さんが見た東海道 原宿寺めぐり」を行うにあたっては、事前に綿密な説明内容の確認と、効率の良い時間配分が検討され、原・浮島観光ボランティアガイド(内藤俊明会長)のみなさんが、案内役を務めてくださいました。
消毒・検温
出発時概要説明
JR東海道線原駅に降り立った参加者の皆さんは、マスクの着用は勿論のこと、駅前広場にて財団職員が行う検温・手のアルコール消毒を済ませ、観光ボランティアガイドによる工程概要説明を聞き出発に備えていました。
ウオーキング行程:
①徳源寺→②昌原寺→③帯笑園→④白隠産湯の井戸・無量堂→
⑤西念寺→⑥松陰寺→⑦長興寺→⑧清梵寺→⑨沼川白隠桜並木
徳源寺境内
帯笑園
徳源寺は、北条時宗の護国寺として開かれた寺です。
源頼朝が富士の巻狩りの際に陣屋をおいた所と言われ、境内には「頼朝お手植えの松3代目」とされる松があります。白隠禅師は14歳のころ、ここで古典の素読、読み書きを習い、三ヵ月で「句双紙」を暗記しました。
徳源寺を後にした参加者の皆さんは、徳川家康公の側室お万の方が開基した日蓮宗 昌原寺を見学し、その後3班に別れ東海道の名園である「帯笑園」に足を進めました。
上写真、下段は、江戸時代から明治時代まで植松家が所有していた東海道を代表する名園で、東西を行きかう高名な芸術家の他、将軍や大名・明治時代には皇族や貴族の来園でにぎわった「帯笑園」です。
丸山応挙やオランダの医師シーボルトも訪れた庭園も、今は沼津市に移管され沢山の見学者が訪れています。
白隠産湯の井戸
松陰寺境内
帯笑園から歩くこと10分、白隠禅師が生まれた時、使用した「産湯の井戸」(上写真、上段)に到着。写真正面には無量堂、白隠自画像石碑が建てられています。
「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に 原の白隠」と歌われ臨済禅中興の祖と仰がれる白隠禅師は、西暦1685年長澤家三男二女の末子として生まれました。
上写真、下段→松陰寺(地元では白隠さんと呼ばれている)、白隠宗の大本山。開創は鎌倉時代弘安年間(1280年頃)。江戸時代に名僧・白隠禅師が住職を務めた寺として知られています。境内には、山門・五社神社・園通殿・松陰寺本堂・鐘楼・良寛句碑・宝蔵・すり鉢松・座禅堂・開山堂・百体地蔵・白隠禅師のお墓・さざれ石 等々があります。
松陰寺山門1班
松陰寺山門2班
松陰寺山門で3月29日1班(上写真、上段)、2班(上写真、下段)の記念写真です。一時の休憩にホッとした様子のみなさんです。
この山門 は、木造、石瓦葺き、切妻造りの平屋建て。108枚の石瓦で葺かれた屋根は煩悩をここで止めよと言われる仏教の教えであり、全国でも珍しい国の有形文化財に指定されています。
長興寺住職法話1
長興寺住職法話2
松陰寺から徒歩で3分のところにある長興寺は、臨済宗妙心寺派のお寺で、当時白隠禅師(松陰寺)のもとに全国から参集した修行僧が宿坊として使われていた寺です。両寺の間には「白隠のみち」と呼ばれる小道があり、松陰寺から長興寺に通う修行僧が行き来した小道を通りウオーキング一行は、コロナ感染防止のため長興寺 中川住職の有難い法話を本堂前の境内広場にて聴講しました。
3/25 長興寺にて
長興寺 29日3班
上写真、上段 →長興寺住職を囲んで(3月25日 全参加者)
上写真、下段 → 〃 (3月29日 第2班参加者)
※写真右→3月29日参加者の写真はシャッターを押す間際の一瞬だけマスクを外しすぐに装着した写真です。
3/25 沼川白隠桜
3/29 沼川白隠桜
6寺院・1名園巡りを終え、沼川沿い1.3kmの白隠桜並木を歩き帰りの原駅に一行は向かっています。
3月25日ウオーキング時の桜並木(上写真、上段)は、3分咲きでしたが、3月29日ウオーキング時には満開に咲き誇る桜並木(上写真、下段)の下を快い風を感じながら全員足取りも軽く進んでいきました。
参加された皆さん全員が、全行程4㎞のウオーキングコースを離脱することもなく、このコロナ禍のモヤモヤ・運動不足を吹き飛ばし、徹底した感染防止を行ったうえで、4時間の快適時間を健康増進仲間と楽しく過ごすことが出来ました。参加者の皆様お疲れさまでした。
取材:東部地区担当 生きがい特派員 渡邊英機