2023/02/02
大場啓史さん 静岡県知事賞受賞(彫刻部門) 斉藤千歳さん 最高齢者賞受賞(女性)
第26回静岡県すこやか長寿祭美術展が、グランシップ展示ギャラリーで開催(令和5年1月10日(火)~15日(日))されました。
作品は、日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門で、総点数は212点。令和5年1月6日(金)に審査し、入賞者が決まりました。
この美術展は、令和5年10月に開催される「第35回全国健康福祉祭えひめ大会(ねんりんピック愛顔のえひめ2023)美術展」の選考を兼ねています。
【大場啓史さん】(松崎町)
『希望』(作品)に込めた思いを「毎年コロナで大変の中、今年は、希望に満ちた年になる様願いを込め、健康に感謝し制作しました。力強い女性をイメージしました。」と大場さん。
「頭の中で作品をイメージし、粘土で1か月以上かけて型(女性)を作り、石膏でかたどり、強化プラスチックで作品を制作。沢山の工程があり、手間も時間もかかるけど、出品するのを楽しみに作っています。
作品作りの私の師匠は「妻」(日展、日彫で多数入選)と笑顔で話してくれました。
平成18年の第10回美術展が初めての出品。初めての出品で県知事賞を受賞。「昨年に続き、県知事賞を受賞したのは初めて。まさか2年続けて県知事賞を頂くとは思っていなかった。賞を取るのは励みになるよ。」と声を弾ませていました。
「続けてこられたのは師匠がいたから。86歳、まだまだ健康の続く限りよき師匠でもある妻(加代子さん)と、持ちつ持たれつ、励まし合って、助け合って作り続けたい。気持ちだけは若いよ。」と笑顔で話してくれました。
最高齢者賞・男性は、洋画部門に出品した富士市の三枝稔さん(95歳)、女性は、書部門に出品した松崎町の斉藤千歳さん(99歳)が受賞しました。
【斉藤千歳さん】(松崎町)
斉藤さんにお話を伺うと、「書」を始めたのは平成13年。
「松崎町芸術祭の会長さんから、すこやか長寿祭美術展へ出品するよう推薦されたので出しました。」
と笑いながら話してくれました。
「書道の教室は月2回。みなさんに送り迎えして頂き感謝です。月に『条幅、臨書、創作、短歌』の4点の作品を書研(東京)へ提出しています。膝が痛く座れないので専用の台で、立って書いていますよ。動くのにもみんなの何倍もかかるからね。」と言いながら、筆を持ち力強く書き始めました。
「月に4点出すのは大変。挫けそうにになるけどね。教室では、歳は一番だけど書くのはまだまだ。みなさん上手ですよ。」と。「お話しするのが元気の秘訣。今日は1日分話しました。」とはつらつと笑顔で話してくれました。
私も元気をいただきました。
大場 啓史さん 静岡県知事賞 彫刻部門 受賞おめでとうございました。
三枝 稔さん 斉藤 千歳さん 最高齢者賞 受賞おめでとうございました。
各部門の静岡県知事賞受賞者は次の方です。
・日本画 池谷 千恵子さん(清水町)
・洋画 河原崎 静子さん(菊川市)
・彫刻 大場 啓史さん (松崎町)
・工芸 大庭 修二さん (長泉町)
・書 大橋 松玲さん (浜松市東区)
・写真 仁藤 政孝さん (富士市)
おめでとうございました。
取 材:健康・生きがいづくり推進員 佐々木成子(東部地域担当)