2021/04/26
城北公園 春の植物観察会
1 静岡市葵区にある城北公園の歴史
城北公園は静岡浅間神社の北へ500m余りのところにあります。
歴史をたどると、この地には1922年(大正11年)旧制静岡高等学校が設置され、制度の変更に伴い1949年(昭和24年)静岡大学文理学部が発足し、大学の移転後1985年(昭和60年)城北公園が開園しました。園内には多くの植物が植栽されたり自然に生えたりして市民の憩いの場となっています。
2 植物観察会の開催
4月22日、NPO森林インストラクターしずおかは城北公園において植物観察会を開催しました。インストラクターと参加者合わせて40名程が、開会の挨拶の後4つのグループの班に分かれて、麗らかな天候に恵まれて約2時間の観察会を楽しみました。参加者は、植物たちの賢い生き方や美しさに感嘆していました。
3 ヒトツバタゴの花が咲きほこる園内
この日の主役は城北公園に植えられたヒトツバタゴです。このヒトツバタゴは明治神宮や岐阜県瑞浪市の篤志家から譲り受けた木だそうです。例年ですと、5月の連休あたりに満開を迎えるのですが、今年は植物の花の咲く時期が早く、この4月下旬に最盛期を迎えていました。その姿はヒトツバタゴの木に真白な雪をかぶったかのような咲き誇り様でした。しかも写真のように背景に白い雪をかぶった富士山が華を添えてくれていました。
4 ハナミズキの花
ハナミズキは静岡市の花です。ヤマボウシに似ていて、アメリカヤマボウシとも称されています。ヒトツバタゴ同様ちょうど満開でしたが、この花弁に見えるのは実は花弁ではなく芽が変形したもので、花弁はそれらの中心にあります。
5 ユニークなメタセコイア
メタセコイアは先ずその化石が発見され、その後中国で生きたメタセコイアの木が発見されました。葉は線のように細長いですが、成長すると樹高が30m近くの大木になります。
取 材:生きがい特派員 早川和男(中部地域担当)