2023/03/16
ユーモアたっぷり 伊豆の国市歴史案内
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人4」の舞台となった伊豆の国市で、歴史案内をする「伊豆の国歴史ガイドの会」会長 萩原 傳さんにお話を伺いました。
「伊豆の国歴史ガイドの会」は、平成13年5月、旧韮山町時代に江川英龍(担庵)、生誕200年を記念して「韮山歴史ガイドの会」を発足。今年で22年目となります。現在、会員は27名。元教員、神社の宮司、タクシー運転手、主婦、経歴も個性も様々な方が、5w1Hで正確に伝わりやすくユーモア交じりでガイドしています。最高齢のガイドさんは85歳。70歳半ばから80歳代の方が中心に活動しています。
ガイドの会の皆さんは、世界文化遺産の「韮山反射炉」、徳川幕府の代官だった江川氏の住宅「江川邸」、国宝に指定された仏像が安置されている北条家の氏寺「願成就院」、源頼朝が配流された地「蛭ケ島」など、市内の史跡等を訪れる観光客等を対象に地元ならではのおもてなしで、ガイドを実施するとともに、生涯学習事業、小中学生への支援を行っています。
昨年は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送で「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」の案内も行いました。19万人を超える来館者があり、とても忙しい年でした。おもてなしの心を大事にして、笑顔で楽しく皆さんを迎える(案内する)ことを会員みんなで心がけていました。会のモットーは、「素晴らしい歴史を楽しくみなさんにお伝えする」
今年もたくさんの方に伊豆の国市に訪れていただき、「笑顔で楽しくおもてなし」したいと話してくれました。
江戸末期に海外の脅威から国を守るために建てられた韮山反射炉。反射炉とは鉄製砲を鋳造するために必要な溶解炉のことで、韮山代官江川英龍(担庵)によって建設され(品川台場等に設置する鉄製大砲を製造するために建設)、その後の明治期の製鉄産業発展の礎となりました。
創業当時の反射炉はしっくいで固められた白亜の塔でした。2015年には世界遺産に登録されています。
実際に稼働していた反射炉として国内で唯一現存している貴重な文化遺産。
江戸幕府直営の反射炉として1857年に完成。高さ約15.7メートルの2基で、1922年に国の史跡に指定。2015年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産(文化遺産)に登録。
ガイドの会の皆さんは「伊豆の国市は小さな市だけど、世界文化遺産、国宝、国指定の史跡があり歴史の宝庫」、「案内するのは楽しい」、「北海道、東京、色々な所から来てくれる人を案内するので、ちょっとした旅行気分になるよ」とか「声を出してみんなと話すから、元気になる」、「ボケ防止(認知症)になる。歴史を勉強し歩くので、健康寿命にも良い」
観光客の皆さんから「説明わかりやすかった」「ありがとう」「時には拍手をもらったりすると、一層やりがいを感じます」と笑いながら話してくれました。
伊豆の国歴史ガイドの会のみなさんのご協力による、はつらつ生きがい講座歴史散歩「頼朝・政子ロマンの路歴史探訪」を令和5年5月に予定しています。奮ってご参加ください。
問合わせ先 公益財団法人しずおか健康長寿財団
電話 054ー253ー4221
取 材:健康・生きがいづくり推進員 佐々木成子(東部地域担当)