2021/06/30
「認知症予防講座:いつまでも脳を健康に」(掛川市)
2021年6月9日(水)しずおか健康長寿財団主催の令和3年度生きがいサポート事業「はつらつ生きがい講座」として開催された。
「いつまでも脳を健康に」
~認知症を知る・体験する・予防する~
の取材のために、掛川市生涯学習センター第四会議室に来ました。
スタッフを含め約30名の方々が、SOMPOひまわり生命保険株式会社ライフカウンセラー太田講師の講演終了後、希望者は
・脳健康チェック
・血管年齢測定
を受けて、認知症についての基礎知識(認知症、認知症予備軍 他)を学ぶと共に、自身の脳と血管の状況を確認しました。
太田講師の話ではコロナ禍により、一昨年に比較すると、認知症患者及び認知症予備軍の方、及び生活習慣病の方はかなり増加しており、以前にも増して各人が認知症について理解をし、予防を心がけることが必要ということ。
テキスト「認知症ケアブック」「認知症になる前が大事!」2冊を中心に説明を受けました。
参加された方々にインタビューしました。
〇掛川市から御参加されたTさん(65歳・男性)
「今年定年となり、家でぶらぶらしています。
静岡新聞を見て、参加をしました。
認知症に関しては 知識がなく、今回の受講はためになりました。
運動はスポーツジムに週2~3回通って、身体を動かすようにしています。
今後は もう少し気合を入れて、運動をする必要がありますね。
脳健康チェックは人がいっぱいで受けることはやめにしましたが、血管年齢の測定は受けました。
血管年齢は64歳でほぼ実年齢通りでした。ありがとうございました。」
〇袋井市から御参加されたMさん(女性・67歳)
「母親が亡くなってずっと一人暮らしの生活です。
中日新聞を見て、参加をしました。
脳健康チェックは受けました。中間でOKでした。
血管年齢の測定では値は64歳で、多少若くでて、うれしくなりました。
認知症についてはほとんど知識がなく、今回受講して、本当によかったです。
運動は室内で毎日ストレッチをしています。
今後とも健康に注意して、過ごしてまいりたいと思います。ありがとうございました。」
〇袋井市から御参加されたNさん(女性)
「地元で地域包括センターに勤めており、認知症の地域支援をしております。
今日の講義は仕事に本当にプラスになりました。
講義の中にもありましたように、コロナ禍で外出していない方が多く70代、
80代の方から、介護保険の申請をしていいかどうか?
問い合わせや申請が増加しているように思います。
早くコロナ禍が終息し、以前のように外出ができるようになれば、いいですね。
ありがとうございました。」
コロナ禍のために、(認知症+認知症予備軍+生活習慣病)の方々は一昨年に比較、どのくらい増加しているか?気になって静岡県で調べてもらうと、約38.4%くらい増加しているのではないか?ということです。
また、静岡県の認知症患者は全国レベルに比較、何番目ぐらいか?調べてもらうと、介護認定者数は全国で下から5番目だそうです。
これは、認知症以外が原因で介護になっている方も含まれますが、人口比で考えた場合を考慮すると、静岡県の認知症患者数は少ないと想定されるとのことです。
ワクチン接種の拡大という明るいニュースもありますが、当面コロナ禍は続くと想定され、かつ依然(おうち時間)は長くなったままの傾向が続くと思われます。
しずおか健康長寿財団では 今年各地で健康・スポーツに関する講座を開催致します。是非多くの方々に参加していただきたいと思います。
取 材:生きがい特派員 戸田 孝(西部地域担当)