2022/03/02

地元で65年のタウン誌「浜松百撰」

「浜松のまち・ひと・店をつなげて半世紀以上のタウン誌です」

他市町の方には馴染みがないかもしれませんが、我が街浜松には「浜松百撰」という素敵なタウン誌があります。今回は、この「浜松百撰」をご紹介させていただきたいと思い、編集部にお邪魔していろいろとお話を伺わせてもらいました。

まず驚いたのは、浜松百撰の創刊は1957年ということで、なんと65年も刊行が続いていることになります。日本のタウン誌の先駆けとして、東京の銀座で「銀座百店」が誕生したことを知った静岡日日新聞(当時)の元記者の方々が、「静岡県にもこういう雑誌があってもいいじゃないか」と、会社ではなくプライベートで作ったことが始まりで、おそらく日本で2番目に長く続いているタウン誌ではないかということです。

「編集部には創刊号からのバックナンバーが揃っています」

安池編集長「当時の浜松には、まだこのようなタウン誌は存在せず、広告といえば新聞ぐらいしかなかったので、気軽に広告ができるということも受けて部数が伸びていきました。70年代~80年代には全国的にもタウン誌ブームがやってきて、そのころウチも結構成長しました」

内容は、浜松で行われる講座やイベントなどを紹介するコーナーの「街ネタ情報局」や、人から人へバトンを渡してエッセイが綴られていく「リレーレター」のコーナー。また地元で活躍する人や企業を紹介したり、毎月趣向を凝らした特集も組まれています。

筆者が個人的に楽しみにしているのは「千客万来」というコーナーです。これは編集部に来られた方が書いてくれたメッセージを紹介しているもので、いろいろな方の活動や意見を知ることができて面白いのです。時には友人や知り合いの方が載っているのを見つけてほっこりとした気分になったりもするのですが、なんとこのコーナーは30年ぐらい続いているそうで、編集部にはその頃からのノートが全て保存してありました。

「編集部を訪れた人が書くためのらく書帖が“千客万来”のコーナーになりました」

安池編集長「今時、こんなペンションの落書き帳みたいのないですよね(笑)。でもいろんな方が自由に編集部に来てくださって、浜松百撰という場所(本)をコミュニティーの一つとして利用してもらえると嬉しいです」

スタッフの下位さんにもお話を伺いました。下位さんご自身が浜松百撰が大好きで、「ぜひここで働きたい」と思って入社したそうです。

下位さん「いろんな人とお会いしてたくさんのお話を聞かせていただくことで、私自身の人生が豊かになったと思います。音楽や美術などいろいろなジャンルで、地元にこんなに頑張ってらっしゃる人がいることも知りました。そういうことを読者の皆様にも伝えていきたいです」

「右から安池編集長、スタッフの下位さんです」

とのこと。このように、安池編集長と下位さんのお二人の手によって、毎月素敵な「浜松百撰」が出来上がっているのです。読んでくださった方が「浜松って良いところだな!」「浜松には素敵な人がいるんだな」と思ってくれるような本を作り続けるのがお二人の目標なのです。

最後に、この記事を読んでくださって「浜松百撰を読んでみたい」と思われた方は、電子版のURLを貼っておきますので、ぜひご覧になってくださいませ。また、(特に浜松の企業や店舗さんで)浜松百撰の協賛会員になる場合は、2万円+税からの会費で記事も出せるようになり、契約数によって部数を配布してくれるそうなので、ご検討をされてみたら如何でしょうか。

たくさんの方の協力で、浜松百撰がますます盛り上がっていくことを期待しています。合掌


関連リンク: 浜松百撰WEBページ

取  材:生きがい特派員  丸山 敬(西部地域担当)

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