昨年は、3月11日の東日本大地震災、それに続く福島第一原発事故による放射能汚染、さらに全国各地を襲った大水害など、思い出すのも辛い災害多発の年でした。多くの被災者には心からお見舞い申し上げます。
災害は、人の傲慢さと人知の限界を知らしめました。このことを謙虚に受け止めながら、私達は自分が今ある幸せを噛み締めたいと思います。
天災、人災と重なる国家財政の遍迫は、健康福祉政策の懸念材料です。そんななか、なでしこジャパンのワールドカップ制覇など嬉しい出来事もありました。「禍福は糾える縄ののごとし」といいます。後向き・内向きになることを卒業して、前向きになれる日が一日も早く訪れることを願っています。
ところで、静岡県の65歳以上の高齢者人口は、昨年の国勢調査速報によると、89万6千500人で県人口の約24%に達しています。高齢化率は年々高くなり、百歳以上の方は1292人達しています。
明るく豊かですこやかな長寿社会には、自立・自助を前提とする共助が欠かせません。昨年、当財団は「しずおか健康創造21」ポスター・標語・川柳コンクールの事務局として、作品を募集しました。テーマ1は「いただきます」から始まる食卓、テーマ2はきれいな空気を「ありがとう」でした。これには素晴らしい作品が多数寄せられました。世代を超えて感謝の意を表すことは、家庭、学校や職場などの社会環境のみならず、個人にもうるおいを与えます。
最近の研究によると、夫婦仲が悪いと認知症になりやすいといわれます。家庭内の「ありがとう」は、夫婦円満のみならずすこやか長寿の秘訣でもありそうです。感謝してまで子供や他人の世話にはなりたくない、と言う人もいます。しかし、孤独は人生に有害です。平素から何事にも感謝の心で接しましょう。
現在、当財団は厳しい過渡期に差しかかっています。例えば、昨年の事業仕分けで、一部の機能の縮小を求められました。また、来る4月には、法人法改革の一環として公益法人として出発します。組織成立の三要件は、共通目標、共同意思、コミュニケーションといわれます。職員一同は、皆様の温かいご支援への感謝の気持ちと上記三要件を胸に、更なる社会貢献に励む所存です。
今年もどうか宜しくお願い致します。



